喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
鈑金
現在、国内の自動車に使用している新鋼板は修理の難易度が高く、部品の交換を余儀なくされていましたが、 BSパネルテンショナーの新工法、新技術の導入により修理が可能となりました。BSパネルテンショナーは、伸びてしまった高張力鋼板に『張り剛性』を持たせる樹脂材料(プラスチック)で、紫外線にのみ反応して硬化します。硬化時間はわずか20秒。アルミ合金の外板パネルにも対応可能です。
『チリ合わせ』とはボンネットやフェンダ、ドア、ライト等の外装(以下、外板(がいはん)部品)部品同士の高さと隙間といった立て付けを調整することをいいます。私たちが事故によるダメージの大きさをみるポイントでもあり、外板部品が取り付くベース(土台)となる内板・骨格修理がしっかりできていないとチリが合わないので、下取りの際に査定士が修復(事故)歴をみるポイントでもあります。
このチリ合わせですが、実は非常に難易度が高い技術である上に、内板・骨格には及ばない外板部品の取り替えだけで済むような軽度な修理でも、部品を取り替える限り必要となる技術でもあり、縦・横・奥行の三次元(決まった時間で作業しなければならないので4次元?)を1㎜以下の精度で調整しなければなりません。これが複数の外板部品の取り替えともなると、その難易度も飛躍的に上がります。
当社で初めてお取引をさせていただく車両の中にも修復歴車はよくあります。修理を進めてみると、このチリを合わせるために外板部品を削ったり、外板と内板の間に嵩(かさ)上げするためのワッシャー(座金)が何枚も挟まっていたりする車両をみることがあります。そういった仕上がりにはお客様の予算に合わせたためか修理工場のレベルなのかは分かりませんが、一つ言えることはプロでもそれだけ手間と時間、技術が必要だということです。
実は新車でもチリがぴたり決まっていない(ほとんど?)こともあります。チリ合わせは一般的には余り知られていないし、分かりにくい技術ですが、私たちの拘っている技術のひとつです。
買い物に行って帰ってきたら、知らないうちに付いていたドアの凹み(エクボ)。 ぶつけられたのに自分が直すのは納得いかないけど、もう相手を探すことはできないし、このままだと恥ずかしい。そうかといって保険を使って修理する程でもないし、限られたお小遣いから出すならなるべく修理代を抑えたい。 こんな方には『デント』という選択があります。 デントはバンパーのようなプラスチック部品以外のボンネットやフェンダ、ドアのような鋼板パネルの凹みだったらデントで目立たなくすることができます。 現在、パールやメタリック系の車色が主流となり、ほんの小さな凹みの修理でも塗装代が高いので最低でも3万円以上の修理代が掛かりますが、デントだったら今の塗膜はそのままに凹みだけを裏側から押し出して修理するので塗装代が掛かりません。その分、従来の塗装を含めた修理に比べて半分以下の修理代で済ませることも可能です。 凹み箇所や数、頻度等デントにより修理できる条件がありますので、詳しくはお問い合わせ下さい。
01~20㎜まで1箇所 8,500円~9,000円(税抜)
21~40㎜まで1箇所 13,000円~16,000円(税抜)
41~60㎜まで1箇所 17,000円~20,000円(税抜)
60㎜以上は要相談
同パネルにて2箇所目からは1箇所に付き、3,000円(税抜)加算、別パネルの場合1箇所に付き、5,000円(税抜)加算
ルーフ、アルミボディの場合は割り増しとなります。
右のミニバンの例では、
従来工法の場合
1)フロントドア・スライドドア分解費用13,000円(税抜)
(パールなので従来の修理工法を実施した場合、
2枚のパネルを分解して2枚のパネルを塗装しなければなりません。)
2)スライドドア板金費用7,000円(税抜)
3)塗装費用60,000円合計=80,000円(税抜)
デント工法の場合
1)修理代(デント工法)20,000円(税抜)
分解、塗装不要
車の修理は「部品を交換する」か「部品を直す」しかありません。部品を交換すると、元々取り付いていた古い部品を処分する際の大量のCO2が発生します。また、ほとんどの場合「部品を直す」より「部品を交換する」方が修理費用も高額となるので、岩田鈑金では「部品を直す」修理を優先してお勧めしています。それでも部品の破損状況から「部品を直す」ことが不可能な場合は、「ECO部品」の使用をお勧めします。当社独自のネットワークシステムにより、全国にある50万点の「ECO部品」を取り寄せ、新品部品に限りなく近づけて修理することができます。併せて、「塗装ブースの使用」「塗料の削減」などにより地球に負担のかからない作業に努めています。