喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[ ホンダ ライフ 正面修理事例 ]
平成16年式 HONDA LIFE(JB5)
ボディーカラー:マッチャクレムメタリック(G520M/M)
正面衝突による車体正面の損傷修理事例です。
ここ数年、保険を使用しないで自費により修理されるお客様が増えています。
車両保険(自分のクルマを直せる保険)の上限額の関係で、今回は『 ECOパーツ 』を使用しました。
一見、そんなに酷い損傷の様に見えませんが・・・
分解してみます。
軽自動車によくみられる損害です。
外見ではそんなに酷く見えない損傷も内側の損傷は酷い状態となっている事が多いです。
バンパーの様なプラスチック部品は事故の衝撃を受けてた瞬間は一度凹んでも戻ります。
バンパーの内側にある鋼板部品は事故時の衝撃を受けた形のまま残ります。
今回も骨格部品が見た目で分る位、大きく変形しています。
では、早速車体整備の開始です。
まずは、アライニング(荒出し)により、壊れた部品を利用して変形した車体が元の寸法に戻る様に修理していきます。
骨格の寸法が元の位置近くまで戻したら、骨格部品の部分的な修理をしていきます。
下の写真は変形が大きかったサイドフレーム左側の先端部分の修理の様子。
筒状になっているサイドフレーム先端の外側を一度切り離し、内側を鈑金修理してから・・・
もう一度、溶着してから元の形に形成していきます。
当社では、サイドフレームの交換はなるべくせずに新車時の車体強度を活かす修理を優先しています。
防錆処理を施してサイドフレームの鈑金修正は完了。
次に、「バルクヘッド」と呼ばれるフロント部に取り付くサポート部品を新しい部品へと交換します。他メーカーでは「ラジエータサポート」と呼ばれる部品です。
新品部品を溶着して、黒く塗装されたプライマーの上に防錆処理をします。
一見分りませんが、実は内板部品らしい仕上がりとなる様に数種類の違ったの塗料を塗装しています。
バルクヘッドの交換を終えて、外板部品を組み付けます。
そう、外板部品の塗装はしません。
『 ECOパーツ 』の大きな利点の1つである、同じ色の部品を探して塗装しないで取り付けました。
最近では『 ECOパーツ 』の需要が増え、非常に品質の良い部品を仕入れる事が出来ます。
取り付けた部品を軽く磨いて完成です。
今回の修理代は 技術料96,671円 部品・材料代130,183円 合計226,854円となりました。
下記の表は、通常修理の場合とECOパーツを使用した場合の比較表です。
塗装を不要とし、部品代は新品部品に比べて安く、再利用できる部品の組み替えも新品部品に比べて少ないため、取替技術料も安いのがお分かりになるかと思います。
整備期間は2日間でした。
品質を優先した通常修理だけではなく、ECOパーツの使用や応急修理等、お客様のご要望に合わせた様々な修理提案のご用意が御座います。
万が一の際にはご相談だけでも構いませんので、お気軽にお問い合わせ下さい。
担当者 フロント/武本・鈑金、塗装/渡立