喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
平成年式 スズキ ワゴンR(MH23S)
ボディーカラー: ブルーイッシュブラックパール(ZJ3)
車両追突事故による後部損傷です。
リヤバンパー、バックドアパネルの大きな変形が確認出来ます。(↑)
リヤバンパを外してみると、(↓)リヤスカートパネル(バックパネル)まで押し込まれています。
後方部のやや左寄りの変形が大きいようです。事故の際、相手ドライバーがとっさにハンドルを右に切ってぶつかったのが想像できます。自分を守るんです・・・
リヤスカートパネルが弓なりに変形してリヤフロア(トランク)内にも変形が確認出来ます。
では、早速 車体整備開始です。レッツライド!!
まずは、車体をマウント(固定)します。
そして『アライニング』※。
※車両が受けているダメージを想像しながら、取り替える部品を直ぐには取り外さず、取り替える部品が元の位置にまで戻ってくる様に測定と修正を繰り返していきます。これを「アライニング(粗出し)」といいます。アライニングする際、修正する部位の順番、引き加減、引き方等、様々なアプローチをして直していきます。
この作業でリヤフロアに及んでいた変形が抜け(戻り)ました。
このように、 モノコックボディ の特徴として、上手にアライニングできれば、直接、変形した部位にアプローチしなくても、塗装作業を不要とした修正が可能な場合があります。
左右のリヤコンビハウジング(リヤコンビネーションランプ下の内板骨格部品)を開放状態にして(↓)・・・
変形したリヤスカートパネルを取り外します。(↓)
部品を抱き合わせて溶接により溶着しているので、取り替えるのにひと手間掛かります。
今回は左のリヤコンビハウジングの外側(↓)まで変形が確認できたので取り替えます。
内板骨格修理が完了して、内板塗装を施工していきます。
溶接して内板骨格部品同士を溶着させた後(↑)、防錆処理をします(↓)。
裏側も同じように・・・
防錆して・・・
シーリング(防水処理)して、塗装します。
塗装はボディ色とは別の色を2色程『 調色 』して吹きつけました。
見えないところも美しくです。
こちらは(↓)リヤフロア内の塗装の状態。
リヤスカートパネル同様、シーリング(防水処理)した後、ボディ色とは別の色を2色程『 調色 』して吹きつけました。
次は外板塗装の塗装です。
この車両の外板塗装はバックドアパネルだけだったので、最高級イタリア製塗装ブース『 SAIMA 』内で表と裏を一度に塗装します。
塗装後に赤外線乾燥機『 CUEMASTER & BOOTHRUNNER 』によりしっかりと塗膜を乾燥させ、磨いて全ての塗装工程が完了です。
塗装完了後に損傷している部品を取り替え、損傷の無かった部品を組み替えて完成です。
こちらの車両のリヤバンパーは塗装済みです。外板パネルの内、プラスチック素材でできたバンパーのような部品は色が付いているモノが多いです。ほぼ、色が違います。新車でも違う。
完成です。キレイに仕上がっていますネ。
今回の修理代は 技術料133,025円 部品・材料代128,289円 ライセンスプレート再交付代13,320 合計274,634円 となりました。整備期間は3日間 でした。
担当者 フロント/土屋紀子 板金/渡立 学 塗装/椎野明彦・大川裕次郎
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」