喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
平成23年式 三菱 アウトランダー(CW5W)
ボディーカラー:シルキーホワイトパール(W13)
後退時の逆突による単独損傷です。
リヤゲートパネル(バックドア)が変形して、リヤゲートガラスも割れています。
フロントガラスは「合わせガラス」といって、ガラスが割れた際に車室内に飛散したガラスで乗員にケガをさせないように、ガラスとガラスの間にフイルムを挟むことで、それを防止します。ガラスがダメージを受けた時の特徴としてはバラバラに割れずにヒビが入ります。
フロントガラス以外のガラスは「強化ガラス」といって、ダメージを受けて割れる時にはガラス全体が粉々になってしまいます。面で受ける衝撃より点で受ける衝撃に弱いのが、このガラスの特徴です。
このバックドアガラスは、右側のテールランプ下側のパネルが変形したことで、点の衝撃を受けて割れてしまったようです。
写真では分かり難いですが、右側のクォーター(リヤフェンダ)パネルにも変形が確認できました。
リヤバンパーやテールゲートを分解してみると内板骨格部のダメージが確認出来たので外板パネルの変形を修理する前に、こちらを先に修正修理していきます。
このダメージを負っていた内板骨格部の事を三菱自動車さんではリヤエクステンションといいます。
この、リヤエクステンション部を修正するためにまずは、車両固定。
後ろに引く力を掛けるので車両全部が後ろに引っ張られない様に前を少しだけ引いておきます。
三菱自動車さんが公表しているボディ寸法データを確認しながら、変形しているリヤエクステンションを少しずつ丁寧に 測定と修正を繰り返して直していった結果、今回は内板骨格部品を一つも取り替えずに修正できました。
この修正がしっかりと出来ていないと雨漏れや風きり音、立付けなどに影響が出てします。
テールランプやリヤコーナーパネルが付いてしまうと見えなくなる箇所も丁寧に板金して、パテにより塗装前の下処理作業を施工します。
内板骨格部品の修理が終わったら、外板パネルの板金修正を行います。
内板骨格修理を行った後に外板パネルの修理を行う理由は、内板骨格の修正をすると外板パネルに波及していたダメージが抜ける(取れる)事があるからです。これは、モノコックボディの特徴として全ての部品が溶接により溶着され繋がっているので、直接一つ一つの部品に触れなくても、適正な部位に効果的なアプローチをすることで、全体を直すことが出来ます。このことから、外板パネルの修正は最後となるわけです。このアプローチの仕方で車両全体をしっかり直す事はもちろん、その後の作業の作業時間にも大きく影響する、大変重要で高い技術力のいる工程なのです。
内板骨格、外板パネルの板金修理が終わり、防錆処理等を随所にした後、塗装作業に入っていきます。
テールゲートの塗装(裏表)。
テールゲートロアパネルの塗装(裏表)。
リヤフェンダ、リヤエクステンションの塗装。
損傷ある部品を取り替えて、損傷のない部品は組み替えて完成です。
今回、テールゲートのガラス飛散により、内張り(トリム)に細かいキズが多数付いたので取り替えをしています。
完成です。キレイに仕上がっていますネ。
今回の修理代は 技術料194,040円 部品・材料代321,573円 再封印代12,600円
合計528,213円 となりました。整備期間は6日間 でした。
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」