喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
[ スカイライン 右後方修理事例 ]
年式 平成21年 ニッサン スカイライン(V36)
カラー:ブリリアントシルバー(K23)/メタリック
右後方の損傷です。
リヤバンパーが内側に変形しています。
よく見ると・・・
リヤフェンダとリヤバンパー接する嫌な(難しい)場所が変形しています。
では、早速車体整備の開始です。
ますは分解。
リヤバンパーを外して、リヤフェンダーの衝撃の入力状態を確認します。
予想通り、リヤバンパーが取り付いていると分らなかった変形がリヤフェンダーのインナー(内側)に確認できます。
リヤバンパーはプラスチック、リヤフェンダーは鋼板。
この材質の違いは、衝撃を受けた際の変形の仕方の違いとしても現れます。
事故により受けた衝撃で、プラスチックは一度凹んでも戻り、鋼板は受けた衝撃をそのまま形として残します。
これをしっかり直さないとリヤバンパーを取り付けた際に「チリ(立付)]が合いません。
今回はお客様のご要望でパテを極力付けたくないという事で鈑金により鋼板を元のカタチに戻します。
(最近のパテは性能もすごく良くなっていますヨ。ご予算によってはパテ仕上げもお勧めしています)
リヤバンパーを再度 取り付けてリヤフェンダーの仕上がりを確認します。
この、リヤバンパ取り付け→リヤフェンダ鈑金→リヤバンパ取り外し→リヤフェンダ鈑金 といった作業を幾度となく繰り返してリヤフェンダを直します。
鈑金が完成し、最高級塗装ブース『 SAIMA(サイマ) 』内に移動して塗装します。
パテを塗布せず、防錆・防水材のサフェーサを厚めに吹き付けて塗装前の下処理を仕上げてみました。
今回の事故による衝撃で、部品と部品の隙間を気密性や防水性のために施工されている 「シーリング」が割れていたので、塗装前に再度、施工し直します。
クリアー塗装の塗装際が出ないようにAピラー(フロントガラスの横の柱)までクリアー塗装します。
良い光沢で完成で・・・す・・・? ↓
あれ、艶が無い・・・
決して失敗では無いです。
実はコレ↑、クリアーコートをした後、一度乾燥させ、中研ぎを入れます。
何でかって?
そう、このお車は日産さんの『スクラッチガード』が塗装されているんです。
で、「スクラッチガード」を塗装しました。良い光沢です。
今回はお客様のご希望で、リヤバンパ(塗装済/64,200円)は取り替えました。
リヤバンパのようなプラスチック素材は、事故により変形したカタチが元に戻らず、歪みが残る事があります。これは、歩行者障害軽減ボディ※1. が採用されている現在の車両の特徴で、事故による衝撃から歩行者に伝わる衝撃を軽減するため、バンパーの内側が空洞となっており裏側にバンパーのカタチを保つための部品が無かったり、バンパーを取り付ける位置と変形した場所がずれていたりすると、元通りに修復するには非常に難しい場合があります。また、バンパーは塗装済みで販売されている事があるのと、メーカーが大量生産するので、直すより部品を買った方が安い場合があります。※1.詳しくはHP内、フレーム修正「衝突安全ボディ」について参照
その他、取り外した部品を組み付けて完成です。
「チリ(立付)」もいい感じです。
今回の修理代は 技術料120,982円 部品・材料代74,002円
合計194,984円 となりました。整備期間は5日間 でした。
担当者 フロント/山田・鈑金/薬師寺・塗装/椎野・仕上/土屋
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」