喜ばざる状況だから修理後には喜んで頂きたい。
繊細な感覚とテクニックでスペシャリストが対応します。
実際の修理の事例です。
【 トヨタプリウス後部損傷修理事例 】
トヨタ プリウス(ZVW30)
カラー ブラック(202)
後退時に障害物に衝突(逆突)。単独事故損傷。
リヤバンパーが深く押し込まれています。
普段はリヤバンパーで隠れて見えない、バックパネルとリヤフェンダの堺目が変形しているのが確認できます。
よくあるのが、自動車の前後に付いているバンパーはプラスチック素材なのでぶつかって変形しても元に戻るのですが、その裏側の内板骨格部品は鋼板素材なのでぶつけた時のダメージの大きさが内板骨格部品の変形量で確認することできます。一見なんでもないように見えて深刻なダメージを負っている場合も多く、修理代も思った以上に高額となることがあります。昨今の全ての新車に採用されている 新構造の車体 ではこのあたりが顕著に表れます。このダメージ量は私どものようなプロでも分解してみないと分からない事が多いです。
内板骨格部品はなるべく交換せずに板金して直します。
今回はパテを必要としない様に板金してみました。
板金が終わった後、プライマ(防錆材)・サフェーサ(防錆材)・シーリング(防水材)を施工します。見えないところも美しくがモットーです。
で、内板塗装。
内板塗装完成。
実はこの損傷ですが、トランク(バックドア)の角が変形するほど深く押し込まれていましたので、トランク(バックドア)も軽板金ををして塗装します。
塗装際が出ないように分解できる部品は分解してから塗装します。
しかし、このプリウスは乗用車。そのためにはリヤナンバーの取り外しが必要です。
リヤナンバーを外すには封印を壊さなければ外せない構造です。
当社は幸い 民間指定工場 なので封印を再交付した後、その車が登録されている陸運事務所には持ち込まず、自社で取り付けが可能な道路運送車両法の封印取付受託者という資格を申請していますので、当社で再封印が可能です。※リヤナンバーが事故により変形してナンバーの再交付を申請する場合は陸運事務所に持ち込んでナンバーと封印を取り付けてもらいます。
この決まりですが、県外の車両が事故をしてリヤナンバーの再交付を必要とする場合は、その県の陸運事務所に持ち込んで取り付けてもらうという鬼の様な決まり・・・実際に県外遠方の陸運事務所まで申請に行ったことも多々・・・県外の後ろ廻りの損傷はいつもガクブル・・・何とかして下さい内閣の皆様。
封印、ぶっこわす。
当社の最寄りの陸運事務所は沼津ですが、この封印をぶっこわしている写真が再交付のための必須資料となっています。その他、見積書なんかも必要です。
この型式(ZVW30)のプリウスに塗装されているトヨタのブラック、カラー番号202は高機能塗装の『耐スリキズ塗装』が施されています。
この『耐スリキズ塗装』とは塗装表面に付いた薄いキズなら元に戻る(?)自己復元クリアーのことをいい、黒い塗料を吹きつけた後に従来のクリアーを吹き付け、そのクリアーを中研ぎ(クリアーに混入したゴミやホコリの除去、足付け、肌合わせのための作業を施工)をして、耐スリキズクリアーを吹き付けます。
説明の文章では1、2行で済みますが、塗装技術者はすごく大変な作業です・・・
しかも、作業の割には 株式会社自研センターさん(保険会社さん)が決めた施工代(塗装代)が安いんです・・・
そして、人気がある色なんです・・・ TOYOTAさん・・・
とはいえ元に戻すのがお仕事。写真ではあっという間に『耐スリキズ塗装』が完成です。
ピカピカです。クリアー層が若干厚い分塗膜に深みがありますね。
日産さんの最近の新車にはほぼ施工されている『スクラッチガード』なんかも当社では(すごく大変ですが)同じように元通りに施工しています。
ボンネットやフロントバンパーなど飛び石キズを気にされるお客様にはこういったクリアーだけを前面部品に施工するのもお勧めです。
パンパーはどの国内自動車メーカーなら色つきのモノも多くあり(最近は人気色限定)、変形したものを修理して塗装するより安かったので、今回は交換をお勧めしました。
完成です。
撮影場所と西日と撮影者の腕が悪いのでうまく映っていませんがキレイに仕上がっています。(本当です)
今回の修理代は 技術料72,104円 部品・材料代58,380円 再封印代9,450円 合計139,934円 お預かり期間は6日間 でした。
― iwatabankin information ―
「函南町・三島市・熱海市・伊東市・伊豆の国市・伊豆市・沼津市・清水町 にお住まいの方で事故による愛車のキズ凹み(へこみ)板金塗装修理は是非(セカンドオピニオンとしてでも構いませんので)岩田鈑金にお気軽にご相談下さい。お問い合わせメールに画像を添付していただき、車検証に記載されている型式指定番号・類別区分番号、ボディーに貼り付けてあるコーションプレートから(貼り付け位置が分からなければお問い合わせ下さい)カラー番号の情報をお伝えいただければより詳細なお見積りが可能です。(お客様のお名前、車台番号は不要です)」